moonの「文句あるなら言っちまえ」

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<<   作成日時 : 2010/06/27 00:59   >>

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6月25日(金)。

メディカルケア虎ノ門の復職支援プログラム「リワーク・カレッジ」の定例交流会である『clubリワーク・カレッジ』が行われた。9回目になる今回、もうすでに私には何の役割もない。幹事をIさんに譲ってずいぶんたつので、準備や企画もまかせきりで、私は一般参加者(卒業生)と同じように、行かれる時間にふらふら出かけるだけになった。
どう考えても、私が一番古い卒業生のようだ。もう5年以上になるんだもんなぁ。

この会が行われるたびに、毎回新しい「何か」のお披露目があり、その都度驚くのだが、今回はまた格別だった。
これまで復職支援プログラムデイケアは、クリニックの入っているビルの別フロアで行われていたのだが、今年に入ってから段階的に移転作業があり(話だけは聞いていた)、今は交差点をはさんだ別のビルに設備がある。
この新施設に驚かされた。
広い〜〜〜、きれい〜〜〜〜、使いやすそう〜〜〜〜。
新しい施設は、占有面積も比べものにならないぐらい広いが、プログラムの目的別や対象者の回復度のレベル分けが容易に行えるように、部屋が分かれており、さらにメインの部屋を区切ることも出来るらしい。
なんと、運動プログラム(卓球とかヨガなど)を行うための専用の部屋もある。
さらに驚くと言うか感嘆するのが、これまで使っていたメインの方のビルフロアは、そのままとある目的のプログラム専用に使われている。要するに、移転ではなく、増設拡張なんだな。
設備が大きくなるに伴い、スタッフも大量増員されたよう。
設立当初から、スタッフには「看護師」と「精神保健福祉士」がいたが、今は加えて「心理士」や「作業療法士」までもいるという。
クリニック本体の医師も、数が増えた。かつては、リワーク・カレッジに通う患者は必ず五十嵐院長が主治医だったが、今はそうでもないらしい。(昨日は18時過ぎに会場に行ったら、すでに院長がそこにいて驚いた。聞けば、金曜日の夜は他の医師に診察室を明け渡しているそうだ)
さらに、また新しく「復職後のフォローのため」のプログラムも始まる。
メディカルケア虎ノ門は(と言うか五十嵐先生は)、クリニック開設当初から「ビジネスマンのメンタルケア」のパイオニアだったが、今に至るも最前線を切り開いて突っ走っている。パイオニアであるために色々するのではなく、「必要だと思われること」を順次実現しているが故に、結果としてパイオニアであり続けているといえるだろう。

さて、時々話を聞く機会のある私でも、実際にこうやって変化を目の当たりにすると、驚いたり時間の経過をしみじみ感じたりするのだが、そこに今いるメンバーの姿は、かつての私たちとの違いはない。
うつ病という病気は、人生の貴重な時間を蝕む。
そのことに患者本人は、焦ったり不安に思ったり嘆いたりする。
その姿は、今も昔も変わりはしない。
かつての私たちも、同じようなことで苦しかったり悩んだりしていた。
交流会が始まったのは、すでに私の治療が終了してからであったけれど、どの交流会の時でも、現役のメンバーや復職したての人たちからたずねられること、私が経験談として話すことの内容は同じだ。
うつ病の症状や背景、本人の環境などは、千差万別で皆違うけれど、病気の本質や乗り越えるべき課題は、今も変わらない。

今回も、幹事のIさんが頑張ってくれた企画のおかげで、いいタイミングで回復具合の違う人たちがシャッフルされて話し合う機会が持てた。どこのグループでも、有意義な意見交換が出来たと思うし、出席したメンバーたちはそれなりに得るものがあったはずだと思う。

リワーク・カレッジは治療の場なので、学校ではない。うつ病が完治し元の生活を取り戻せば、縁が薄くなっていくのは必然だと思う。私のように治療終了後から何年も経てば、生活の中からクリニックの存在は抜け落ちていくのが普通だろうから、交流会の出席者が膨れ上がるようなことにはならない。
私もそろそろ「もういいかなぁ、行かなくても」と思うこともある。私と同時期の卒業生たちは、皆忙しくてそれどころじゃないらしいし。
でも、昨夜のように、経験談を求められて話す機会があると、やはりしみじみ感じる。
「今だからわかることがある」
「それを伝えようと思うことは、多分無駄ではない」と。



交流会終了前の五十嵐院長の挨拶の中で公表されたので、こちらでも解禁にするが、先日来私が「原稿が」とか「校閲紙が」とかぐちゃぐちゃ言っていたのは、この雑誌のことだ。
潟<fィカルパブリッシャーが発行する『こころのサポート』である。
(もう少しすると、雑誌の公式HPも出来るらしい。私の聞いている発売予定日は8月2日)
実は少し前に編集の方と連絡を取っていて決定したのだが、私の記事は「連載」になった。(^^;;;;;
(五十嵐先生にハメられたように思うが、いつものことなのでもういいやと思っている)
こちらの方は、対象がもっと広いため(うつ病が疑われる初期の患者やその周囲の人々)、交流会で話すスタンスとは明確に異なるが、それでも、やはり「今だからわかること」を、私なりの力で伝えることが出来ればいいかな、と思う。

ついでに、と言っては失礼だが、同じように院長から紹介があったのは、リワーク・カレッジを経て復職した人のWeb連載だ。
日経ビジネスオンライン『“う”あがり美人になりたくて』(記事リンクはコラムの一覧トップに飛ぶはずになっている。日経ビジネスオンラインから入ってゆくには、「ライフ・健康」のタブから。現時点でvol.3だが、隔週連載で全12回を予定とか)
うつ病の体験記というカテゴリーは同じでも、人が違うとこうも違うものが出来上がるのか〜〜〜、ととても面白く読ませてもらっている。
彼女も「今だからわかること」と伝えようとしているのだろう。


うつ病という病気の本体を捉えることは難しいし、社会全体の取り組みを考えるのは、ほかの人がするべきことだろうと思う。
だけれど、今大きなぬかるみ(ところどころ底なし沼だったりするから恐ろしい)を前に立ちすくんでしまっている人に、渡りきった向こう岸から「そこからちょっと飛べば足場があるよ」と声をかけることはできるだろう。正解最短ルートではなくても、私が実際に一息つけた足場や、滑って転びそうになった危険箇所は、渡り終わったこちら側からはよく見えるものだから。




二次会は、院長、事務長、スタッフの面々と、幹事を含む古参の卒業生との11名で、にぎやかに楽しく過ごした。
げらげら笑って、たくさん飲んで食べた。
「こんな人でもうつ病になるんだね」と先生が私のことを呆れて笑うほど、今の私は元気で健康。明るすぎ(笑)。
昔の話も今の話も、そしてこれからの話も沢山した。
5年前、診察室でしょっちゅうぴーぴー泣いていた私(その話も出た^^;)だが、私の何が病気を引き寄せたのかがわかるから、もうああいうことにはならないと思う。

それをどうやって伝えていくか、これからゆっくり考えよう。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ご無沙汰していますm(__)m
いつも読み逃げですみません。
何度も転けつ、まろびつ、何とか生きています。
本の出版楽しみにしています。
Webの連載もこれからずっと拝見させて頂きますね。
moonさんの存在は、現役うつ患者には支えになると思っています。
この毎も宜しくお願い致しますm(__)m
sora
2010/06/27 10:43
★soraさん、本当にお久しぶりです。どうしていらっしゃるのかな〜と、時々思っていました。読んでくださっているのですね、嬉しいです。

『こころのサポート』は、五十嵐先生、大野先生、渡辺先生の超有名な大御所の3人が編集委員をされるという、すごい情報誌です。うつ病に特化した継続発刊って、多分これまでに例がないはず。
治療の最前線の情報を知る意味でも、非常に意義深いものになると思うので、見かけたらぜひごらんになってください。
(私の記事は、刺身のつまですが^^;)
moon
2010/06/27 22:23
毎日、暑くて寝苦しくて・・・湿度が高いのが、身体にこたえますねえ。サッカーも日本は終わっちゃったしなぁ。

創刊号 8月2日ですね。了解!連載!?!? これは、楽しみですわ。やっぱり文章が上手なmoonさん、こういう仕事依頼がくるのは当然です。
自分の病気のことを、「今だからいえる」目線で書けるのは、分析力があるからです。誰もができることではないと思うので、是非、伝え続けてください。待っている人たちがたくさんいるのですから。
友達にも知らせておきます。ありがと。
yu_mama
2010/07/01 09:19
★yu_mamaさん、ハードルを上げるようなコメントをありがとうございます(^^:::::

はじめの依頼の時に「4回連続でもいいよ」的なことは言われましたが、最初の原稿がちゃんと出来上がるかどうかすら危なかったので、終わっても続いても不自然ではないような感じで書いたのですが、本当に続くことになっちゃうとは(笑)。
ブログのように自由気ままに書けないので、こちらをご存知の方からは「なんかつまんなくない?」って言われそうですよ(びくびく)。

ネタ探しのために、自分の過去記事を読み返したりという、結構あほなことをやっています。このブログ、まだ通院中にはじめたんだったよなぁ。よく考えたら、yu_mamaさんとのお付き合いも、結構長くなりましたよね〜〜。本当にありがとうございます。
moon
2010/07/01 10:50

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